株式会社HYTEK(東京都港区、代表取締役 満永隆哉・道堂本丸、以下、HYTEK)は、5月21日から6月2日までマイラボ渋谷にて、博報堂アイ・スタジオと共に、進化する「自撮り文化」の変遷やその未来についてフォーカスした展示「セルフィー展」を開催致します。
◯概要
1983年。まだ「自撮り」という言葉がなかった頃に、日本では既に自撮り棒の元となる技術が特許を取得しました。90年代に入るとプリクラが渋谷に登場。渋谷がギャル文化・デコ文化の聖地であったことも相まって、撮影技術・撮影方法などの自撮り文化にさらなる磨きがかかります。若者を中心に自撮り文化が育ち、進化してきた街・渋谷にて。これからの自撮りの可能性を見出す実験の場が、この「セルフィー展」です。本展示では自撮りの様々な在り方を提示する、実験的なセルフィー装置を体験いただけます。コロナ禍に開発された、自動検温を思い出へと変換する「Thermo Selfie」や、声出し応援の解禁と共に誕生した、声援を思い出へと変換する「Yell Selfie」など。時代を切り取る様々なセルフィー装置を通じ、自撮り文化のこれからの可能性を探求します。
◯Thermo Selfie / サーモセルフィー
2021年、コロナ禍において開催されるイベント・展示会やレストランなどの店舗では、感染症対策として検温を行うことが定着化していました。この事務的な検温作業をエンタメへと変換し、来場者が笑顔で入場できる新たな体験を目指したのが「サーモセルフィー」です。検温と共に撮影を行い、写真をフォトカードとしてその場で印刷。デザインされたカードは正常体温を証明できる顔写真つき入場パスになると同時に、元気にその場を迎えられた思い出となります。
◯Yell Selfie / エールセルフィー
2023年、日本でも新型コロナウイルス感染症が第5類に移行し、様々な会場で観客の声出しが解禁。我々が忘れかけている「声を出す」という行動を可視化し、その様子を思い出に残す新体験装置が「エールセルフィー」です。キーワードをメガホンに向かって叫ぶと、その声援がカメラのシャッターの合図に。最大音量の瞬間を切り取った写真がプリントされ、思い出の品として持ち帰りできます。また、エールを叫ぶ瞬間は映像として記録され、会場のビジョンやサイネージからも発信可能。イベントに一体感をもたらす拡声装置となることを目指します。
◯Future Trend Selfie / 未来プリ
スマートフォンやSNSの普及により、毎年新たなトレンドが大量かつ急速なスピードで生み出されてきました。ダンスやポーズなど、若者の自撮りコンテンツにより拡散されてきたトレンドは、果たして予測可能なものなのでしょうか。生成AIによる予測で、一足先に未来のトレンドを体験できる最先端プリ機こそが、「未来プリ」です。カテゴリーと世界線を指定すると、AIが流行するポーズを生成。近い将来でトレンドになるかもしれない未来のポーズで、誰よりも早く自撮りをすることが可能です。
◯Resume Selfie / 履歴写
国によっては顔写真を求めることが禁止されている履歴書。日本でも顔写真の必要性について議論が進む一方、これまでの慣習通り顔写真を求められる場面が存在することも事実です。そんな時代の変わり目に一石を投じる、新時代のサービスが「履歴写」です。履歴書に記入した項目から、AIが架空の顔写真を自動生成。外見による偏見を助長する写真を撮影するのではなく、経歴・能力などの内面を伝えるために最適な顔写真を提供します。
◯Naked Selfie / 全裸AI
「全裸に見えるポーズ」で世界を沸かせたコメディアン「TONIKAKU」。しかし世界を安心させた今でも、 彼を「全裸なのでは?」 と疑い続けている者が存在します。それはSNSに搭載されたAI自動検知システムです。該当ポーズで自撮りをすると、パンツが検知できないことから「性的コンテンツ」と誤認され、着衣にも関わらずポリシー違反の通知が届いています。この装置ではこれまで誤認されたポーズを学習し自動で認識。誤認したAIに 「Don’t worry」と伝え続けることで、SNSの自撮りコンテンツを監視するAIを安心させていく取り組みです。
◯Anonymous Selfie / アノニマスセルフィー
顔を撮影する「セルフィー」とは正反対に位置する、完全匿名なインターネット社会では、自分や相手の顔が見えないことからも日々心無いコメントが行き交っています。文章を元に画像を生成するAIの力によって、それらの匿名な顔が可視化されるとどのような世界になるのか。そんな世界の疑似体験を可能にするのがこの「アノニマスセルフィー」です。外見は内面を表すという言葉をオンラインで体現した際に、文章の読み手・書き手の感じ方がどのように変わっていくのか、今後の匿名コミュニケーションの形を模索する取り組みです。
◯主催
HYTEK Inc. + HAKUHODO I-STUDIO Inc.
◯HYTEK Inc.
非言語の越境コンテンツが集積するテックエンターテインメントレーベル。 “HY”は人々を熱狂させるという俗語”HYPE”に、”TEK”は”TECHNOLOGY”の 略語として1990年代に米国の音楽プロデューサーが使用した俗称に由来。 世界に認知されていない「ハイテク」な技術を、クリエイティブとPRの力で「言語の壁を超えた」エンターテインメントコンテンツへと昇華し、その魅力を世界中へと発信する。設立後間もなく文化庁メディア芸術祭, Asia Digital Art Award, The Webby Awards, ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS, ADFESTなどを受賞し、イノベーション・デザイン・アート・広告の領域を超え国内外での評価を得ている。
◯HAKUHODO I-STUDIO Inc.
博報堂アイ・スタジオは、オウンドメディアを中心に、データを起点としたマルチタッチポイントでの顧客体験(CX)設計とUIデザイン、企画制作、テック活用、システム開発、PDCAマネジメント運用までをクロスボーダーで提供することで、クライアント企業の「ブランド創造」と「顧客創造」に貢献するデジタル領域のスペシャリスト集団です。また、蓄積したノウハウからイノベーションを吹き込み最適なクリエイティブを提供する研究開発と新たなビジネスを生む自社事業にも積極的に取り組んでいます。
◯日時
5/22(Wed.) / 11:00~17:30
5/23(Thu.) ~ 6/2(Sun.) / 11:00~19:00
◯場所
マイラボ渋谷
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町21−9
◯詳細URL